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第二種衛生管理者は、有害業務と関係の少ない業種(金融・保険業、卸売・小売業、情報通信業など)の事業場でだけ衛生管理者になれる免許です。第一種はすべての業種で選任でき、製造業・建設業・運送業・医療業などは第一種(または衛生工学)が必要です。試験は、第二種には有害業務の範囲がなく、30問です。
知りたいことから:第一種との違い/業種で決まる、選べる免許/試験科目と第一種への特例
かんたんに言うと、第一種は「どの会社でも使える免許」、第二種は「オフィスやお店が中心の会社で使える免許」です。有害業務とは、有害な化学物質・粉じん・騒音・暑さなどを伴う仕事のことです。衛生管理者そのものの仕事と、何人から必要かは「衛生管理者とは」の記事で解説しています。
- 労働安全衛生規則 第7条第1項第3号
- 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」
- e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」
- 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」
法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。
第一種と第二種の違い
試験の内容は安全衛生技術試験協会の資料によります(2026年10月確認)。
| 第一種衛生管理者 | 第二種衛生管理者 | |
|---|---|---|
| 選任できる業種 | すべての業種 | 有害業務と関係の少ない業種だけ |
| 試験科目 | 労働衛生・関係法令(それぞれ有害業務あり・なし)・労働生理 | 労働衛生・関係法令(有害業務を除く)・労働生理 |
| 出題数 | 44問 | 30問 |
| 試験時間 | 3時間 | 3時間 |
| 合格基準 | 科目ごと(範囲ごと)に40%以上、合計60%以上 | 科目ごとに40%以上、合計60%以上 |
| 受験資格・手数料 | 同じ(実務経験などの条件、8,800円) | 同じ |
違いは「有害業務」を扱うかどうかです。第一種は、有機溶剤や粉じん、騒音、暑い場所の仕事などの知識と法令も問われるため、範囲が広くなります。
- 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」・「試験手数料」
- 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」
- 安全衛生技術試験協会「試験手数料」
情報の確認時点:2026年10月。

業種で決まる、選べる免許
業種は会社全体ではなく、事業場ごとの主な仕事で決まります。医師・歯科医師・労働衛生コンサルタントなども衛生管理者に選べます。
| 業種 | 選任できる免許 |
|---|---|
| 農林畜水産業・鉱業・建設業・製造業(物の加工業を含む)・電気業・ガス業・水道業・熱供給業・運送業・自動車整備業・機械修理業・医療業・清掃業 | 第一種、衛生工学(第二種は不可) |
| そのほかの業種(金融・保険業、卸売・小売業、情報通信業、サービス業など) | 第一種、第二種、衛生工学のどれでもよい |
いいえ → →Q2へ
いいえ → 第二種で足りる
当てはめ例
どれも架空の例です。
| 人の例(架空) | 受ける免許 |
|---|---|
| 銀行の支店の総務担当 | 第二種で足りる(金融業) |
| 食品工場の総務担当 | 第一種が必要(製造業) |
| 病院の事務長 | 第一種が必要(医療業) |
- 労働安全衛生規則 第7条第1項第3号・第10条
- e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」
法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。

試験科目の違いと、第二種から第一種への特例
第一種は、範囲ごとに40%以上の得点が必要です。有害業務の範囲だけ点が低いと、合計が60%を超えていても不合格になります。
| 科目 | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 関係法令(有害業務) | 10問・80点 | なし |
| 関係法令(有害業務以外) | 7問・70点 | 10問・100点 |
| 労働衛生(有害業務) | 10問・80点 | なし |
| 労働衛生(有害業務以外) | 7問・70点 | 10問・100点 |
| 労働生理 | 10問・100点 | 10問・100点 |
第二種を持っている人が第一種を受けるとき(特例第一種)
第二種の免許を受けた人が第一種を受けるときは、有害業務の範囲だけ(関係法令10問・労働衛生10問、2時間)を受ければよい特例があります。受験資格を証明する書類はいらず、第二種の免許証の写しを添えます。
まず第二種を取り、あとで有害業務の範囲だけを受けて第一種にする、という進め方もできます。ただし、製造業などの事業場ですぐに選任が必要なら、はじめから第一種を受けましょう。
受験には、大学・短大・高専を卒業してから1年以上、高校を卒業してから3年以上、または10年以上の労働衛生の実務経験などが必要です。実務経験は、事業者証明書で証明します。

第二種の試験範囲(労働生理と、有害業務以外の関係法令・労働衛生)を、1冊で通して学びたいときに向いています。TAC出版の『スッキリわかる 第2種衛生管理者 テキスト&問題集』2026年度版です。イラストや図表の多い本文と、項目ごとの過去問演習が1冊になっています(堀内れい子 著)。
製造業・建設業などで選任される人が受ける第一種には、有害業務の範囲まで入ったこちらが合います。TAC出版の『スッキリわかる 第1種衛生管理者 テキスト&問題集』2026年度版です。有害業務の範囲を含む5つの章の本文と、項目ごとの過去問演習が1冊になっています(堀内れい子 著)。
よくある質問
まとめ:業種で決まる。迷ったら第一種
- 第二種は、有害業務と関係の少ない業種でだけ衛生管理者になれる免許です。
- 製造業・建設業・運送業・医療業などは、第一種か衛生工学が必要です。
- 試験は第二種が30問、第一種は有害業務の範囲を含む44問です。
- 第二種を持つ人は、有害業務の範囲だけの特例試験で第一種を取れます。
つまり、自分が選任される事業場の業種をまず確かめ、製造業などや異動の可能性があるなら第一種を受けておくと安心です。
メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに、職場の安全と健康のルールを図解しています。法令は厚生労働省の資料と条文で確認し、根拠を示して説明することを大切にしています。


