保護具の種類一覧|頭から足まで部位別に、検定と選び方の基本

保護具の種類一覧を示す図解。ヘルメット・保護めがね・マスク・耳栓・手袋・安全靴・フルハーネスを着けた作業者のアイキャッチ 保護具と安全用品

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お悩み
こんなふうに思っていませんか?
  • 保護具の種類が多すぎて、何をそろえればいいのかわからない
  • 国家検定が必要な保護具と、そうでないものの違いを知りたい
  • 会社が保護具を用意する義務がどこまであるのか確かめたい
この記事でわかること
  • 保護具の種類を部位別に一覧で
  • 型式検定が必要なものと、JISで選ぶもの
  • 会社の備える義務と、働く人の使う義務
結論|まず30秒でわかる答え

保護具は、頭・目と顔・呼吸・耳・手・体・足・墜落防止の8つの部位に分けると整理しやすくなります。防じんマスク・防毒マスク・保護帽(ヘルメット)などは国の型式検定に合格したものだけを使い、会社は有害な業務に合った保護具を、同時に働く人数以上そろえて清潔に保つ義務があります(労働安全衛生規則第596条)。

保護具は、作業の危険を取り除けなかったときに、最後に体を守るものです。かんたんに言うと「最後の守り」なので、まず設備や作業方法で危険を減らし、それでも残る危険に合わせて選びます。

根拠

法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。

保護具の種類一覧(部位別)

この表の見方:上から頭→足の順です。右の列が、選ぶときにまず見るところです。

部位主な保護具選ぶときの基準
頭保護帽(ヘルメット)型式検定。「飛来・落下用」「墜落時保護用」の区分を見る
目と顔保護めがね・ゴーグル・防災面・遮光めがねJIS T 8147 など。飛来物か、薬液か、溶接の光かで選ぶ
呼吸防じんマスク・防毒マスク・電動ファン付き呼吸用保護具・送気マスク防じん・防毒・電動ファン付きは型式検定。物質と濃度で選ぶ
耳耳栓・イヤーマフ騒音の大きさに合う遮音値で選ぶ
手作業手袋・耐切創手袋・化学防護手袋・絶縁用手袋切り傷・薬液・電気など、守るものに合わせる
体保護衣・化学防護服・反射ベスト・空調服薬液のしみこみ、暑さ、見えにくさなどに合わせる
足安全靴・プロテクティブスニーカー・長靴JIS T 8101(安全靴)など。つま先の強さと滑りにくさ
墜落防止墜落制止用器具(フルハーネス型・胴ベルト型)国の規格。高さ6.75メートルを超えるならフルハーネス型
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根拠

法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。

保護具の種類を頭・目・呼吸・耳・手・体・足・墜落防止の8つの部位で示した図

型式検定・規格・JISの違い

保護具には、国が検定する「型式検定」、国が決めた「規格」、日本の工業規格である「JIS」の3つの基準があります。

この表の見方:上ほど法律で厳しく決まっています。

基準中身主な保護具
型式検定(国家検定)国の検定に合格した型だけを売り、使える。検定合格の標章がつく防じんマスク・防毒マスク・保護帽・電動ファン付き呼吸用保護具・高い電圧用の絶縁用保護具
国の規格国が決めた構造の規格に合ったものを使う墜落制止用器具
JIS法律の検定ではないが、性能の目安になる工業規格安全靴・保護めがね・耳栓など
注意|ここで間違えやすい

型式検定の対象の保護具は、検定に合格していないものを使ってはいけません。通信販売などで買うときは、検定合格の標章と型式の番号を必ず確かめましょう。

根拠

法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。

保護具の基準の図。マスクやヘルメットの型式検定、墜落制止用器具の国の規格、安全靴などのJIS

会社の義務と、働く人の義務

決まり中身条文
備える暑い・寒い・有害物・有害な光・粉じんなどの業務では、保護衣・保護めがね・呼吸用保護具などを備える規則第593条
皮膚と目を守る皮膚や目を傷める物、皮膚から吸収される物を扱う業務では、手袋・保護衣・保護めがねなどを備える規則第594条・第594条の2
騒音強烈な騒音の場所では、耳栓などを備える規則第595条
数と手入れ同時に働く人数と同じ数以上をそろえ、いつも使える状態で清潔に保つ規則第596条
使う働く人は、会社から使うよう命じられたら使わなければならない規則第597条

義務 保護具を備えて使わせるのは会社の義務で、使うのは働く人の義務です。かんたんに言うと、会社は「そろえる・手入れする・使うよう指示する」、働く人は「指示されたら正しく使う」という分担です。

根拠

法令の確認時点:2026年10月。改正されることがあるため、最終的な判断は所轄の労働基準監督署に確認してください。

作業別の組み合わせの例

この表の見方:どれも一例です。実際は、リスクアセスメントやSDSで危険を確かめて選びます。

作業の例(架空)必要になりやすい保護具
グラインダーで金属を削る保護めがね(または防災面)・防じんマスク・耳栓・作業手袋(回転部に巻き込まれない種類)・安全靴
シンナーで部品を洗う防毒マスク(有機ガス用)・化学防護手袋・保護めがね・保護衣
建設現場の足場の上で作業する保護帽(墜落時保護用も)・フルハーネス型墜落制止用器具・安全靴・反射ベスト
注意|ここで間違えやすい

回転する機械を扱う作業では、手袋が巻き込まれて大けがにつながることがあります。ボール盤・面取り盤などで手が巻き込まれるおそれがあるときは、手袋を使わせてはいけないと決まっています(労働安全衛生規則第111条)。作業ごとに確かめましょう。

保護具の点検チェックリスト
  • □ 保護具は、同時に働く人数以上そろっている
  • □ 型式検定の対象のものは、検定合格の標章を確かめた
  • □ マスクのフィルターや吸収缶、ヘルメットは交換時期を決めている
  • □ 保護具の正しい着け方を教え、使うよう指示している
  • □ 汚れたり壊れたりした保護具は、すぐに交換している
作業別の保護具の組み合わせ例の図。金属を削る作業、溶剤で洗う作業、足場の上の作業
おすすめの道具

グラインダー作業の例にある防じんマスクは、検定合格の標章と型式の番号を確かめて選びます。重松製作所の使い捨て式防じんマスク DD11-S2-5(フック式・10個入り)は、販売ページに国家検定 DS2 合格(型式検定合格番号 第TM746号)と表示されています。販売ページでは、グラインダー・サンダー作業などの用途が挙げられています。顔との間にすき間ができないよう、正しく着けて使ってください。

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おすすめの道具

耳栓は、騒音の大きさに合う遮音値のものを選びます。3Mの耳栓「EAR クラシック 310-1001」(10組)は、販売ページに JIS T 8161 EP-1(1種)適合・NRR 29dB と表示された、使い捨てのフォーム(スポンジ状)の耳栓です。耳の奥まで正しく入れないと、表示どおりの遮音にはなりません。

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よくある質問

Q. 保護具の種類にはどんなものがありますか?

A. 頭のヘルメット、目の保護めがね、呼吸用のマスク、耳栓、手袋、保護衣、安全靴、墜落制止用器具などがあります。

Q. 国家検定が必要な保護具は?

A. 防じんマスク、防毒マスク、保護帽、電動ファン付き呼吸用保護具、高い電圧用の絶縁用保護具などです。

Q. 保護具は会社が用意するのですか?

A. 有害な業務では、会社が保護具を備える義務があります。同時に働く人数と同じ数以上をそろえ、清潔に保ちます。

Q. 安全靴に国家検定はありますか?

A. 国家検定はありません。JIS T 8101 などの工業規格を目安に、つま先の強さや滑りにくさで選びます。

Q. 保護具を使わない人がいたらどうしますか?

A. 働く人には使う義務があります。理由を聞き、着けにくさを改善しながら、正しく使うよう指導しましょう。

まとめ:部位で整理して、検定と規格を確かめる

POINT
  • 保護具は、頭・目と顔・呼吸・耳・手・体・足・墜落防止の8つの部位で整理できます。
  • 防じんマスク・防毒マスク・保護帽などは、型式検定に合格したものだけを使います。
  • 会社は、有害な業務に合った保護具を人数分以上そろえ、清潔に保ちます。
  • 保護具は「最後の守り」。まず設備や作業方法で危険を減らします。

つまり、作業の危険を確かめてから、部位ごとに検定や規格に合う保護具を選び、人数分をそろえて正しく使わせることが基本です。

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シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに、職場の安全と健康のルールを図解しています。法令は厚生労働省の資料と条文で確認し、根拠を示して説明することを大切にしています。

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